建設技術情報(第16期)TECH16

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-21 流木等を捕捉する「流木ストッパー」

衝突エネルギーを緩和する弾性チェーン式流木捕捉工

従来品と比較してのメリット
・取り外し可能で流木の撤去が容易
・ゴムの弾性変形による衝撃緩和効果
・部材の省力化
・コンパクトに搬入&施工性に優れる

「流木ストッパー」は、弾性チェーンと鋼製チェーンを組み合わせたネット構造の流木捕捉工で従来は鋼製スリットで対応していた。本技術の活用により、部材の取り外しが可能となり、流木や礫の除去作業が容易になるので、施設のメンテナンス性が向上する。
「弾性チェーン」とは、鋼製チェーンをゴムで被覆一体化した構造でゴム内部に埋設した鋼製チェーンをゆるめて配列し、リンクとリンクの間にもゴムを充填することで、引張力が作用した場合には、ゴムの弾性変形で流木の衝突エネルギーを吸収できる緩衝部材である。・弾性チェーンと鋼製チェーンのネット構造にすることにより、部材を小さく軽量化することができ、施工性が向上する。

流木等を捕捉する「流木ストッパー」
シバタ工業株式会社 建設土木営業部 東日本建設土木営業課  担当 / 北口滋雄