建設技術情報(第15期)TECH15

防災・減災・国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / B17-通期 建機特車用リフレクタ検知システム

建機、重機の周りにいるリフレクタ着用の作業者を検知して警告します。

1)Time of flight による距離測長システムです。モジュレーションさせた赤外光を対象物に向かって照射しもどってくる光の位相差で距離を測定する原理です。 全部で1024本の光を打ち風景を立体的にとらえます。
2)出力はセンサで完結し、ステレオカメラのように外部のコントローラーを必要としません。
3)ステレオカメラは外部照明が必要ですが本システムは赤外線イルミネーション一体で夜間でも別照明を必要としません。
4)3D距離センサと2Dカメラが一体になっているので双方の絵を重ねる際に調整の必要がありません。
5)レーザースキャナのように可動部分がなく建機仕様のスペックを備えます。
対外乱光特性:120KLux  IP:センサ部IP67 IP69K  コントローラ部;IP67  周囲環境:-40..85℃  耐振動性;98.1m/S2  耐衝撃性;294m/S2

1)概要:建設現場では年間2000件あまりの死傷事故が発生しています。
建機操作中、周囲の安全確認はオペレーターによる目視確認が必要です。しかし、目視のみでは死角やヒューマンエラーを完全に防ぐことは困難です。
従来の検知システムでは砂ぼこりなど必要のないものまで検知し、警告が発報されことがありました。
センサ(O3M)はリフレクタ(反射材)にのみ反応し、例えば対象までの距離が2M、5M、8Mの3段階で信号を出力します。(距離と検知エリアは設定可能です。)
システムは3D距離センサ、2Dカメラ、シグナルタワー、モニタから構成され、物体検知時には2D映像に重ねて三角マークと距離が表示されます。出力信号はブレーキ制御にも活用いただけます。
カメラ数を増やすことも可能です。赤外線イルミネーション一体で夜の工事にも対応できます。
2)認証等:①NETIS登録番号 KT-190068A 登録日:2019年10月28日   ⓶適合規格O3Mセンサ。ISO 16001 (土工機械-危険検知装置及び視覚補助装置)
ISO 6165 (土工機械-基本機種)  O3M261センサ ISO 5006 (土工機械-運転員の視野)                                                 注意:検知には限界があります。安全運転を心がけてください。当検知システムは運転者のサポートを目的とするものであり、セーフティ用途ではありません。

  • 建機特車用リフレクタ検知システム
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ifm efector株式会社   担当 / 前野幹裕